東京オリンピックから正式種目に追加されたスケートボード。
若者の遊びから派生したスポーツなだけに、一体、どんな大会になるのか注目されています。
そこで気になってくるのが、スケートボード競技のルールですよね。
どういった基準で順位を決めていくのか、イマイチよく分からないところがあります。
また、東京オリンピックではスケートボードはパークとストリートの二つの種目があり、何がどうが違うのかよく分からない方も多いと思います。
ということで今回の記事では、
- オリンピックでのスケートボードのルール
- パークとストリートの種目でのルールの違い
などをまとめました。
ぜひ、最後までチェックしてみてください!
フィギュアスケートに近い!スケートボードのルールまとめ
オリンピックで代表的な競技と言えば、陸上や体操とかですよね。
主にスポーツでの勝負の付け方といえば、次のどれかだと思います。
- 陸上や水泳のレース系
- サッカーや野球の試合系
思い当たるオリンピック競技のほとんどは、上の2つの方法でメダルの行方を決定しますよね。
ところが、スケートボードの場合は、レースする訳でもなく、試合で点の取り合いをする訳でもありません。
スケートボードで求められるのは、表現力!
決められたコース内で、いかに独創性のある滑りができるかで点数が決まります。
意外かもしれませんが、一番、似てるのはフィギュアスケートじゃないでしょうか。
フィギュアスケートって、スピンジャンプの難易度に加えて、ステップや振り付けなどでいかに自分を表現できるか、がジャッジを左右しますよね。
ワールドスケートボード連盟の公式ホームページに、採点基準が載っていました。
JUDGING CRITERIA (in order of priority)
- Difficulty
- Trick Performed
- Obstacle Selection
- Execution
- Quality of Execution
- Style
- Fluidity / Power / Aggression / Aesthetics
- Speed
- Height / Distance
- Quality of Landing
- Use of Course
- Variety of Tricks
- A higher number of tricks will not necessarily result in a higher score as the value of difficulty and execution are more important in formulating an overall impression score.
- Variety of Obstacles
- Flow (for runs only)
- Consistency (for runs only)
- While consistency and runs without any bails are a key factor in any high-scoring skateboarding performance, consistency alone will not be enough to win a competition, as the value of difficulty, execution, and use of course are more important in formulating an overall impression score.
参照元:http://www.worldskate.org/skateboarding/news-skateboarding/2929-world-skate-international-skateboarding-judging-commission-workshop.html
英語なのでわかりにくいですが、訳すとこんな感じかと。
審査基準
- 難易度
- 技の難易度
- 障害物の難易度
- 滑り
- 滑りの質
- スタイル
- 滑らかさ/力強さ/コースの攻略の仕方/美学
- スピード
- ジャンプの高さや飛距離
- ジャンプからの着地の綺麗さ
- コースの使用
- さまざまなトリック
- ただ単にたくさん技を決めるより、技の難易度や滑りの質の方が点数に影響する。
- さまざまなコース取り
- 滑ってるときの集中力
- さまざまなトリック
- 一貫性(実行のみ)
- ミスなく滑り切ることは大事だが、1本目と2本目で滑りや技の難易度にバリエーションを持たせるなど、多彩なスケートを見せることが高得点に繋がる。
つまり、まとめると
- 難易度の高い技をする
- ジャンプの高さや着地
- コースをうまく使う
ということを意識して、自分にしかできない滑りをした人が勝ち!ってこと。
まさに、フィギアスケートと同じですよね!
パークとストリートでこんなに違う!種目別でのルールの違い
ご存知の方もいるかもしれませんが、オリンピックでのスケートボードは
- パーク
- ストリート
の次の2つの種目が開催されます。
種目でのルールの違いを、2つのポイントに分けて紹介しますね!
- コースの違い
- 競技方法の違い
コースの違いについて
2つの種目では、そもそも使用するコースが大きく違います。
◯パーク
パーク種目のコースを一言でいうと、水を抜いたプールのようなコース。
参照元:https://www.be-mag.com/msgboard/gossip/43587-x-games-street-course-park-pictures
◯ストリート
ストリートのコースは、平地に障害物を置いたようなコース。
参照元:http://streetleague.com/2018/06/29/2018-sls-los-angeles-course/
競技方法の違いについて
パークとストリートでは、点数を競うという意味では同じですが、実は競技の方法が違います。
◯パーク
持ち時間45秒で、コースを自由に滑って、技や滑りを競います。
一人あたり3回のチャンスがあり、その内の最高得点で勝敗が決まります。
↑少し長めの動画ですが、観ると競技の全貌がわかりますよ!
◯ストリート
ストリートの場合は
- RUN方式
- BEST TRICK方式
という2つの方式で滑り、その合計点で競います。
◯RUN方式
パークと同じで、持ち時間45秒で、コースを自由に滑って、技や滑りを競います。
ストリートの場合は、一人2回のランを行い、最高点が持ち点になります。
◯BEST TRICK方式
コース内にある障害物を一つ選び、そこで技を一つ繰り出す。
計5回のチャンスがあり、点数の高い4回が持ち点に加算されます。
どっちかというと、技の難易度を競う感じですね。
↑BEST TRICK方式の動画です。短い動画なので、一度確認してみるといいですよ。
まとめ
今回は、オリンピックでのスケートボードのルールということで、記事を書きました。
改めてまとめると、
- スケートボードのルールは、フィギュアスケートに近い。
- パークは、45秒×3回での最高得点で競う。
- ストリートは、RUN方式とBEST TRICK方式の合計点で競う。
スケートボードは他のスポーツと違って、遊びや文化の要素が強く、ルールがわかりにくい競技かもしれないです。
今回の記事で、ルールがなんとなくでも伝って、オリンピックでより楽しくスケボー観戦していただければ嬉しいです。
ではでは、今日はこのへんで。
コメント
[…] […]
ありがとうございました。わかりやすかったです。とても勉強になりました。
こちらこそコメントありがとうございます。少しでもお役に立てれば嬉しいです!